Astrology for the Soul Paperback – October 1, 1997

著者 Jan Spiller は、イントロダクションの冒頭部において「本書には、プロの占星術師である私にとって、企業秘密とも言える内容が含まれている」といったような事を述べているが、実際に期待通りの素晴らしい内容を持った本だと思う。一般的な占星術では、主に太陽や月といった Planets の位置 (サインやハウス、あるいはエレメントなど) によってチャートが解釈されるが、本書で使われているのは North Node と呼ばれる月の昇交点である (実際には、両極の属性が意識されているので、NODAL AXIS という軸として捉えられていることになる)。この方法自体は目新しいものではなく、時にカルマ占星術とも言われ、その人の過去世および今生に持ち越されたテーマを暗示するための手法として知られている。12 のサイン (ハウス) ごとにさまざまな側面から詳細な (なにしろ、各サインに約 40 ページが割り当てられているのだ) 洞察が展開されており、しかもその高度に構造化された記述は大変読みやすい。「天秤座のあなたの性格は云々」式の紋切り型を期待される向きもあるだろうが、Ms.Spiller の文章は読者に多くのインスピレーションを与えうる想像力と詩情に溢れており、リファレンス ブックやハウ ツー本として使われるよりは、自らの直感やイマジネーション、そして (タイトルにあるとおり) 魂の叡智にアクセスする為のツールとして用いられることにより、本書の真価が発揮されるだろう。

書かれていることに全然「そうそう！」「当たってる！」と思えなかったのはなぜでしょう。楽しようとしないでホロスコープをちゃんと読んだ方がいいのかなと思いました。

一般の”星占い”しか知らなかった時は「ドラゴンヘッド」が何なのか想像もつかなかった。面白いのは著者の視点で「ドラゴンヘッド」は占星術の中で私達の「弱い」部分を照らしている。「弱い」部分というのは実は「才能」とリンクしているというのだ。だから私達の持っている「才能」を開花し未来に向かうために、まずはその「弱い」部分を自覚しどう対処していくかが、ポイントになると。つまり人生のチャレンジが何かを示してくる。それぞれの「ドラゴンヘッド」の星座の特徴ごとに明確なアドバイスをしてくれているのが嬉しい。一読オススメ。